機能性タマネギを利用した商品開発ストーリー ~素材から商品まで~

機能性タマネギを利用した商品開発ストーリー ~素材から商品まで~

企業名 有限会社植物育種研究所
利用した補助金名

2010-2011年地域イノベーション創出研究開発事業(北方系高機能作物を活用した新規健康食品の開発)、2014年フード特区推進事業:共同研究補助(タマネギのヒト介入試験)、2015年エビデンス取得支援補助金(新品種タマネギの核内受容体評価試験)

開発協力機関

北海道情報大学、産業技術総合研究所北海道センター

概要

北海道栗山町の㈲植物育種研究所は、強い抗酸化作用を持つ植物性ポリフェノール、ケルセチンが通常のタマネギの2~3倍含まれる「さらさらゴールド」を開発しました。ノーステック財団は、初期からその機能性を裏付ける科学的研究を支援し、産総研北海道センターが予てから知見を蓄えてきた核内受容体レポーターアッセイを委託、細胞レベルで機能性が期待できる指標の活性が確認できたので、北海道情報大学においてヒト介入試験を実施した結果、血糖値の指標低下を確認しました。

一方、北海道の機能性食素材を探索していた大塚ホールディングスおよび傘下の大塚食品は、ノーステック財団と秘密保持契約を締結し「さらさらゴールド」商品化の共同開発体制を構築しました。その結果、大塚食品は商品化を成功させ、素材を活かした食と健康を届ける新ブランド「しぜん食感」の第1弾商品「極ベジOnion」として2015年4月28日に市販を開始しています。

この商品に充填されるピューレは旭川市の食品会社が製造を担当しています。また、原料タマネギの「さらさらゴールド」は、三井物産の支援によりJAきたみらい(北見市)が生産を担当、現在は、生食用「さらさらゴールド」のアジア、米国への輸出をも視野に、生産量の拡大を図っています。このように、道内他地域へも産業拡大効果が波及しています。

 

道内の様々な機関が有する地域資源がノーステック財団のネットワークにより有効に融合され道内産業の振興につながった好例と言えます。

機能性タマネギを利用した商品開発ストーリー ~素材から商品まで~
このページに関するお問い合わせ
ノーステック財団 研究開発支援部
TEL:011-708-6392 FAX:011-747-1911