世界初!微生物による地層内メタン生成機構解明

「ノーステック財団幌延地圏環境研究所」の上野晃生研究員らは、広島大学と共同で、地中の腐植物質という高分子の有機物を酸素なしで分解する微生物 Clostridium sp.HSAI-1株を世界で初めて捕獲し、その研究論文が1月8日にNatureグループの総合科学誌Scientific Reportsに掲載されました。

腐植物質は、動植物の遺骸等が風化や長期間の化学反応を経て形成された高分子の有機物で、土壌などに広く豊富に存在していますが、今後メタンや酢酸などの有用物質の生産への展開が期待されます。

また、同研究所では、平成23年に地下の小さな有機物を餌としてメタンを生成する新種のメタン菌を発見しており、先行研究と合わせて今回の研究で、微生物の作用により地中でメタンが生成される一連のプロセスが解明されました。腐植物質は、石炭や褐炭などにも含まれており、同研究所では、採炭することなく、褐炭や珪藻岩を地下でバイオメタンに変換し回収する技術の開発研究を行い、エネルギーの地産地消モデルへの展開を目指します。

 

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Clostridium sp.HSAI-1株の電子顕微鏡写真