重点北大R&BPプロジェクト
 「微細孔径ハニカム膜を用いた製品及び製造装置のビジネス開発」

 規則的な配列で微細な孔の空いたハニカム状の薄膜(ハニカム膜)は、細胞培養基材をはじめとし、広く医療現場や電子部材(ディスプレイ用材料)として応用が可能です。従来のレーザー加工やインプリント技術等を利用した薄膜製造は、多段階の製造工程と高コストが課題とされています。

 本プロジェクトでは、結露した水滴が自ら規則的な配列になる「自己組織化(他からの制御なしに自分自身で組織や構造を作り出す)」の原理を応用し、高分子素材のハニカム膜を単一工程、低コストで製造することを目指しています。この技術は、膜の単一製造工程に加え、その孔径もミクロンからサブミクロン(数百ナノメートル(※))まで、大きさを制御できる点に、他の製造技術にない優位性があります。平成16〜17年の2年間、この実用化に向けての研究開発を実施し、現在、35p×10pという大きさの膜の製造に成功し、さらに大きな膜の安定製造法を開発中です。
 また、北海道の低湿で冷涼な気候風土は、製造場所に適していると考えられ、道内が主な製造拠点になると期待されています。
 このプロジェクトでは、事業化に比較的近い細胞培養基材の用途調査や製造装置の製品化に向けての標準仕様の確立を行います。

※ナノメートル・・・・十億分の1メートル


<プロジェクト参加機関>

 シンセメック(株)
 富士フイルム(株)
 帝人(株)
 北海道大学電子科学研究所
 北海道大学創成科学共同研究機構
 北海道立工業試験場


○ハニカム膜の拡大写真


○ハニカム膜上での細胞培養(拡大写真)