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農産物の素材紹介

オキナワモズク

 オキナワモズクは西表島から奄美大島に至る海域の特産種。沖縄県が生産技術を構築し、安定供給を可能としている。有効成分は、フコイダンと呼ばれる多糖類で、オキナワモズクは高含有する。抗がん作用、免疫力強化、抗アレルギー作用などの機能を有する。最近は褐藻由来のカロテノイド「フコキサンチン」の原料としても注目を集めている。
 フコイダンは現在、ドリンク、顆粒、錠剤、エキスなどのサプリメントから飴・乳製品などの一般食品まで、多岐にわたる形態の商品が開発されている。代替医療の分野では、キノコ素材に続く素材として利用率が広がっており、市場を牽引している。また最近では、上質な保湿剤としてシャンプーや石鹸など化粧品にも配合されている。「育毛」分野でも注目されている素材だ。
 フコキサンチンはカロテノイドの一種で、抗酸化作用、抗肥満作用、抗がん作用などが確認されている。課題であった生産性や安定性においても、克服されつつある。

クロレラ

 湖沼や河川に生息する微小(直径3 ~ 8μm)な球形あるいは卵形の緑藻網、クロロコックム、オオシスチス科、クロレラ属の単細胞緑藻。約20 種が存在しており、その種によって成分が異なる。光合成によって生長し、動・植物の細胞が二分裂しながら増加していくのに対し、クロレラは20 時間で4分裂というスピードで細胞分裂を繰り返す。クロレラが光合成によって酸素を発生することから、"エコ対策素材"としての期待もある。
 また通常の農作物に比べ、生産効率が高いため、"未来栄養食"としても注目されている。
 成分面では、葉緑素、各種ビタミン・ミネラル、カロテノイド、食物繊維などを豊富に含有する。クロレラの主産地は台湾、日本、韓国の3ヵ国。国内は現在、石垣島でのみ培養されている。石垣島では屋外オープン培養で生産しており、「天然のマルチビタミン・ミネラル素材」としてクロレラを培養できる点を最大の強みとしている。流通する原料形態は粉末、微細粉末、エキス末など。

スピルリナ

 スピルリナは、幅0.005 ~ 0.008 mm、長さ0.3~ 0.5 mmの"らせん状"をした緑色の微細藻類。藍藻網ネンジュモ目ユレモ科スピルリナ属に属する多細胞藻類で、主に亜熱帯地方の湖沼に自生。高温・高アルカリ、高塩分という厳しい条件化でも繁殖する。約30 億年前に誕生し、地球に初めて酸素をもたらしたといわれる。国内では宮古島で培養されている。成分面では、特有成分であるフィコシアニンをはじめ、ビタミン、ミネラルをバランスよく含有するほか、クロロフィルa、脂肪酸(α-リノレン酸、リノール酸など)、カロテノイド類(β-カロチン、ゼアキサンチン)などを含む。植物性タンパク質(60 ~ 70%)の含量が高い点も特徴の1つ。特筆すべきは細胞壁が薄く、消化吸収に優れている点だ。 
米国市場では、天然由来の総合栄養食であることが評価され、セレブやハリウッドスターが"スーパーフード"として注目したことを機に、日本国内においても、スーパーフード素材としてスピルリナの需要が拡大している。