北海道のバイオ産業のネットワーク、道外パートナーズとの連携・販路拡大

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畜産物の素材紹介

豚・馬プラセンタ

 北海道には養豚場や競争馬(サラブレッド)を育成する牧場が数多くあることから、近年、道産の豚・馬の胎盤から抽出したプラセンタ原料を供給する企業が増えている。
 プラセンタとは英語で胎盤を意味し、人体に欠かせない各種の物質を胎児に供給する重要な役割を担っている。プラセンタは必須アミノ酸をはじめ、活性ペプチド、ムコ多糖体、ビタミン・ミネラル、酵素類など豊富な栄養成分を含む。また大きな特徴として、細胞の増殖・分化を促進する各種の成長因子(グロースファクター)を含有することが知られている。
 機能性研究では、ストレスなどで損傷した細胞を再生・修復する作用などが相次いで報告されているほか、美白作用、ホルモン調整作用、抗酸化作用、免疫賦活作用、抗疲労、肌荒れ改善、肝機能改善、毛髪関連などさまざまな研究成果が発表されている。
 プラセンタ原料は豚由来が大半を占めるが、ここ数年で馬由来の原料も市場に浸透した。健康食品市場では、コラーゲンやヒアルロン酸など他の美容素材と組み合わせた複合品の上市が活発化。コラーゲンに続く大型美容素材としての地位を築いている。また強壮系素材と組み合わせた商品も数多く流通する。
 原料はエキス、エキス末。商品は飲料、ゼリー、アイスキャンディーのほか、錠剤・カプセルなどが流通する。馬プラセンタは1頭当たり年1回、約3kgしか取れない希少性が売り。イメージの良さやアミノ酸を高含有する点を特徴としている。

エミュー

 エミューはオーストラリアの国鳥で、アフリカ原産のダチョウに次いで世界で2番目に背の高い鳥類。気温差のある砂漠地帯に生息し、寒暖の差にも強く、何万年もの間過酷な環境を生き延びてきた生命力の強さは、寒さの厳しい北海道での飼育も可能とし、北海道網走市にある東京農業大学オホーツクキャンパスが本格導入を進めている。雑食で、草や花、昆虫なども食べる。体長は大人の背丈ほどにもなるが、気性はおだやかで人懐っこい動物である。
 肉は高タンパク、低カロリーで、豚肉の約4倍の鉄分を含む。また卵は卵白に特徴があり、独特の弾力性を持っている。殻の色も天然保護色のため深い緑色の特徴ある色合いであり、エッグアートなどに加工されている。羽根は1つの根元から2枚の羽根が生え出した珍しい物で、オーストラリアでは寝具などの羽毛商品として販売されている。皮や骨、内臓に至るまで加工品としての可能性を秘めている。
 また他の家禽と特化して異なる点は、エミューの脂肪から取れるオイルの特性にある。もともとオイルはオーストラリア先住民のアボリジニに数千年前から利用されてきた歴史がある。動物性なのに植物性脂肪を構成する不飽和脂肪酸を多く含み、その中でも天然の潤い成分とされるオレイン酸は保湿効果、リノール酸は清潔感を保つ効果が期待されている。厚生労働省の医薬部外品成分表にもエミュー油として記載されており、オイルはスキンケア商品や医薬部外品としての大きな可能性を秘めている。